キンモクセイの香りがほのかに感じられる季節になりました。
みなさまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
10月の立石は大型改装を除いて「耐震補強工事」を2件、工事がスタートしました。
築年数が年のお住まいでさいたま市の耐震補強助成金を活用しながら行う工事と、
購入したばかりの新築物件で耐震等級1相当を耐震等級3相当まで引き上げるという工事。
安心安全なお住まいで暮らすというということに関して、
お客様の年齢は関係なく「家族を守る」という気持ちを、
強く感じながらお手伝いさせていただいております。
耐震等級って何?
来年は、阪神淡路大震災から30年の年になります。
あのときの反省を踏まえて、現在の木造戸建てはだいぶ改善はされてきていますが、
最低基準の耐震等級1で建築されている建物もあるのが事実です。
ちなみに、耐震等級って何??って思いますよね。 主に新築木造戸建てでの水準になるものなのですが、下記のように分類されます。
■耐震等級1
建築基準法で定められている最低限の水準を指します。
震度7の熊本地震でも倒壊しないレベルですが、一部の損傷は許容するというレベル。
■耐震等級2
等級1の1.25倍の強さ。長期優良住宅では認定の条件とされています。
■耐震等級3
等級1の1.5倍の強さ。避難所(消防署や警察署など)になる建物は、このレベルで建てられています。
また、熊本地震の時に2度の震度7の地震に耐えたという実積から、
近年では各住宅メーカーが耐震等級3を前に出しているのは、この理由からです。
リフォームではどうなの??
耐震補強計画を立てる時は、上部構造評点という視点から評価をします。
- ■上部構造評点1.0 1981年以前の木造建物の場合は、行政が助成金を出す基準になっています。これは上記の新築時の耐震等級1に相当します。
- ■上部構造評点1.0~ 上記の耐震等級2に相当します。
- ■上部構造評点1.5 上記の耐震等級3に相当します。
引用:YKK AP「耐震を考える」(https://pirenoconsumer.ykkap.co.jp/earthquake-prevention/)
YKK APさんのホームページはとても分かりやすいので、ご覧になってみてください。
おわりに
今回は、阪神淡路大震災から30年が経つということで、
住まいの耐震性について書かせていただきました。
2000年頃に耐震補強をしたのだけど今の基準ではどうだろうか?という相談もいただくことがあります。
最後にお伝えしたいのは、耐震のことを考えると日々の暮らしの中で工夫ができるということです。
積極的に耐震補強ができればいいけど、それだけが答えではないと考えます。
たとえば、タンスと天井の間に突っ張り棒でとめて安心している方はいらっしゃいませんか?
立石は、熊本地震の直後に現地に行った際に益城町の居住者の方から「無意味」と聞きました。
ずれたり、天井が割れたりするお宅が多かったと聞いています。
恐らく天井の補強をしなかったのだと思います。
天井には9mmの石膏ボードがよく使われていますが、その厚みだけで震度7の揺れに対応するのは、
立石も感覚的に難しい気がしますので、
突っ張り棒だけでなく、鎖やバンドで木部にビス留めして固定するのがおすすめです。
このような小さな相談もぜひお声がけください。少額の費用で対策ができる内容です。
ほかにもお話ししたいことはありますが、点検の依頼時でも構いませんので費用をかけずにできること。
こんなキーワードで今後の暮らしについてお話しができたら嬉しく思います。
まだまだ、既存住宅の耐震性向上は進んでいないのが現状でもありますが、
選択すべきは、0か100かの選択ではなくて、昨日よりも安心を作るための選択をしてほしいです。
理由があって10や20を選択する。これでも大きな前進だと思います。
このブログが、ご家族との暮らしを考える参考になったら嬉しく思います。
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