こんにちは、無垢スタイルの立石英之です。
新年早々の能登半島地震で被害に合われた方々に対しましては、心からお見舞い申し上げます。
今回のブログは耐震診断技士として、本当に必要な備えとは何か。第二弾になります。
無垢スタイルでは、2016年の熊本地震のときに地域ボランティアと原因究明のために、
立石を含めた5名の診断士が現地に行っております。
現地で目にしたことと、現地の方とお話しさせていただいた時の経験を基にお話しさせていただきたいと思います。
「まさか自分が被災者になるとは…」地震は「運」ではありません。備えが必要です。
前回のブログでは、「耐震等級3」「制振ダンパー」などの建物の性能について、
これから新築を検討される方向けの「避けてほしい立地条件」についてお話をさせていただきました。
家庭でしておきたい防災の備え
さて、今回は建物性能以外の実際の備えのお話しになります。
「備え」といわれてピンとくるのは、まず食料と水ですね。
各ご家庭で購入いただけるものの中で、それ以外に必要なものを上げさせていただきます。
①靴
避難する時に玄関を通れないこともあるそうです。
寝室にすぐ履ける靴を置いておくことで、避難時の足を守ることができます。
②笛
万が一、建物に閉じ込められた時に助けを呼ぶための笛。
大声で助けを呼び続ける体力を温存するためにも必要と言われています。
③サバイバルシート(防寒用の薄手のシート)
毛布よりも軽く持ち運びの負担も少ないことで重宝されるとのことです。
④ウェットティッシュ
ティッシュペーパーよりも重宝するとのことです。
⑤簡易トイレ
わざわざ説明の必要はありませんね。
⑥モバイルバッテリー
これは、あればなお良しのアイテム。
また、インターネットでも防災グッズが多数販売されていますので、上記を踏まえてお選びいただけたらと思います。
⑦ブルーシート
ご自宅のカーポート下や庭先にブルーシートでテントのように屋根を作って衣服がたくさんかけられている光景を目にしました。
避難所生活がはじまると、なかなかご自宅に戻ることができませんが、戻ってきたときに一番に必要なのは衣服です。
着替えを取りに建物の中に入るのはとても危険ですので、このようにして外に出すのだそうです。
実際に震災が起きたときを想定することが大事
①玄関から逃げられないときは?
部屋中の家具や食器が散乱した状況では、
玄関からではなく掃出し窓を割って脱出することも必要なので、そのような想定をしておくことが大切です。
最近では1階が防犯ガラスになっているお宅もありますので、確認しておくことをおすすめします。
②食料は何一分必要??
可能であれば1週間分、最低でも3日分は準備しておくこと。
農林水産省HPでは、非常食について4ページにわたり解説されていますのでご参考になさってください。
【参考】
特集 非常食 ~最低3日分の備蓄食品を~ちなみに…隣接する幹線道路はどんな道?
特に山林にある町にお住まいの方は、隣接する道路のことを思い出してください。
1本道の市道が落石や橋の欠落によって、経路が遮断されると物資の到着が遅くなる可能性があります。
違う経路を進むことになると、かなり遠回りする地域もあります。
それも踏まえて備蓄する食料の量もお考えください。
③家族間での避難場所について取り決めをしておくこと
ご家族がお勤め先の地域から帰宅できない状況になることもあります。
あらかじめご家族との約束ごとを決めておくことが大切です。
④普段からのご近所付き合いを大切にすること
避難生活をする状況ともなると、本来は支援する側の役所の方も被災者。
避難所生活では、地域の奥様がたの結束が生活を左右するそうです。
わがままを言わずに我慢するお年寄りへの声がけもそうですが、
普段からのコミュニケーションの量はとても大切なのだそうです。
耐震診断士のいる無垢スタイルへご相談ください
以上、耐震診断士として熊本地震のあとに現地で見聞きした内容をお話しさせていただきました。
ぜひ参考にしていただいて、各ご家庭で「備え」についてお話しなさってください。
耐震診断士が多数在籍している無垢スタイルでは、建替えもリフォームも耐震性について真剣に取り組んでおります。
少しでも心配をお持ちの方は何なりとご相談ください。
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