皆さんこんにちは。
無垢スタイル建築設計建築コンサルティング部の藤川です。

今回は弊社の得意としている『無垢材』についてお話させていただきます。

無垢材と日本の木造建築の歴史

無垢とは純粋無垢なピュアなもののこと。
すなわち無垢材とは自然の木から切り出された100%の木材の事を言います。

私達が暮らすこの日本では、長い間木造建築が主流でした。
それは日本の高温多湿な気候風土と、
その土地にたくましく育つ木々が合っていたからだと思います。

世界最古の木造建築物として知られている法隆寺をはじめとして、
日本の伝統的な建築物は柱や梁には針葉樹を、家具などには広葉樹を用いるなどし、
木材を適材適所に使い分け、活かすことで、
長い年月に耐えそこにあり続けてきたことはよく知られています。

一般恩住宅でも築200年ほどの建物は全国にたくさんあり、
古い街並みを生かした通りが観光名所になっていることもあります。
古くて味があり、温かみのある木の建物は眺めるだけでも気持ちが落ち着くのは、
日本人に生まれながらに持っている感性なのかもしれませんね。

木は熱くならない

夏の日差しが厳しく暑い日に公園の木のベンチに腰掛けた時のことを思い出してみてください。
木のベンチはあんなに強い日差しに晒されながらも熱くならず座る事が出来ます。

それは木の熱伝導率が低いからです。
熱伝導率は水を1としたときに、木は0.5、鉄は240、コンクリートは6になり、
木は鉄の483分の1程度、コンクリートの12分の1程度しか熱を伝えないという事です。

温まりやすさ、さめやすさが分かる比熱で見ても、
木は空気の1.5倍、コンクリートの1.56倍、鉄の3倍も大きいのです。
つまり木は外気の温度変化を受けにくく、一定の温度を保つことが出来ます。

イメージしていただくと分かりやすいのは、
木と鉄板を冷蔵庫に入れて触れてみれば違いが分かります。
鉄は急速に体温を奪いますが、木はその速度がゆっくりのため、表面温度は同じでも冷たさを感じません。

床材に使えば夏はさらっとしていて、冬は温かみをかんじることができるため、
スリッパがいらず年中裸足で快適な生活を送る事が出来ます。

木は調湿する

木には空気が乾燥すると内部の水分を放散して湿度が高くなると吸湿する調湿機能が備わっております。
無垢の木をふんだんに使用した家は室内の湿度を快適と言われる60～70%に保ちます。
乾燥した冬場は室内に湿度を与え、夏場や梅雨時期のじめじめした時期は、
吸湿してくれるため、1年中快適に過ごすことが出来ます。

また調湿機能により、ダニや細菌の原因になる結露も防ぐことが出来ます。
調湿効果があることから、梅雨時期に多くなる室内干しでもよく乾いて嫌な臭いがしなかったり、
窓の結露もしにくくなります。

乾燥した木は狂わない

無垢材は一般的に、反ったり、ねじれたり、割れたりするため扱いが非常に難しいと言われております。
なぜこのように動きがあるのか、それは木に含まれる含水率が大きくかかわってきます。
伐採されて間もない木は、たくさんの水分を含んでいますが、
時間と共に蒸発していき、木はその分収縮していきます。

木の繊維の方向によって収縮の割合が異なる為、変形が起こります。
木は水を吸収することで膨らみ、乾燥すると縮みます。
これはどんな木でも当てはまりますが、乾燥を十分に行わない状態で、
含水率が高い状態(含水率30%)の木を使ってしまうと、
建てた後も収縮する為、反りや、捻じれなどの狂いが起こります。

木材重量と水分量が1:1、含水率100%の木が乾燥して木材1に対して水分0.2、
つまり含水率20%になると柱の幅は1.05cmも縮んでしまいます。

ここから変形が止まり、含水率100%の木に比べて2.5倍も強度が増します。
木材は伐採後から200目mmをめどに、じっくり乾燥していき、どんどん強度が増していく特性があります。
本来であれば築35年程度で建て替えが必要になることはありません。

無垢材のご相談は無垢スタイルへ

いかがでしょうか。
その他にも無垢材は、

• ・静電気を帯びないため、ホコリが溜まりにくく、掃除がしやすい
• ・傷がついても表面を削るだけで良いのでメンテナンス性にも優れている
• ・劣化をしないため経年変化でどんどん味が出てくる

など、魅力がたっぷりです。

無垢材についてもっと詳しく知りたい、
是非自宅に採用したいという方は無垢スタイルへお問合せください。
こだわりぬいた極上の無垢材をご提案させていただきます。
またリフォームでも無垢材を取り入れる事が出来ますのでお気軽にご連絡くださいませ。