2019.01.13SUN現場の様子
引退する左官屋さんの親方に感謝を込めて
こんにちは
無垢スタイルリフォームの立石です。
新人の時からお世話になっている左官屋さんが、今月いっぱいで引退するとのことで、お会いできるのは今日が最後かなと思いながら現場に顔を出しました。
左官屋さんの仕事は、無垢スタイルではお馴染みの珪藻土や和室の京壁、外壁のモルタルなど、コテを握らせたら右に出るものはいないと言っていいほど、とても繊細な仕事。
今回は新しい玄関ドアの取り付けをする工事で、壊したドアまわりの壁を復旧するには、この左官屋さんにモルタルを塗って貰った下地の上に塗装屋さんが色を塗ります。
ちょっとした提案で、その壁には小さなガラスブロックをはめ込んで、ふんわり明かりが入り込むようにします。
念入りに仕上げて貰い、
「これでどうでしょう。」って、
それだけ丁寧にして貰えたら言うことなんかありません。
左官屋さんの仕事には目立った華やかさはありません。
凸凹のない滑らかな直線をつくる。
(ケーキ屋さんがスポンジに生クリームを塗るのと同じ感覚に思えます。)
そして黙々と自分の役目を全うする。
最後に写真を撮りたいとお願いすると、
「どんなもんだい!」
いつも静かに仕事をこなす親方のそんな姿に、
やっぱりプライド持って仕事してきた人なんだな〜と、
自分がそんな気持ちで仕事と向き合う人達に支えられているのだなと思うと、
ふと今までの仕事への感謝の気持ちが湧いてきて、また涙。
思い出の作品。
この現場も、この写真も。
「どうしても困ったときは、力貸してくださいね。」
笑って送り出すつもりが、ついついこんなこと言ってしまう。
当たり前のように続く関係だと思っていただけに、寂しいです。
親方、長い間本当にお疲れ様でした。
またお茶飲みに来いなんて言って貰える僕は幸せ者です。