2018.03.22THU内装リフォーム
防音=家の外に漏れる音対策 ~ガラス窓のちょっとしたマメ知識~
こんにちは、
無垢スタイル建築設計 リフォーム部の立石です。
今回は、家の音が外に漏れるのを防ぎたいというお悩みに対する取組みをご紹介します。
「簡単にできる方法は?」との問いに、
「内窓の設置で簡単な改善ができますよ。」
とチラシにもうたわれることの多い防音性。
とはいうものの、実際にどれだけ違うのか?
本当に効果的なのか?
なかなか数値的な根拠を示して伝えられないのが悩みではあったのですが、
今回は騒音センサーを用いて『数値でみえる試験』を実施致しました。
このセンサーの示す数値は「㏈」という音圧や騒音レベルを示す値。
(一般的に50㏈を超えると人間はその音がうるさいとストレスを感じる値)
お客様が心配しているのは
①お子様の大声
②床を足でドンドンする音
③ピアノの音
①と③は比較的高い周波数の音
②の音の性質は振動を含む低い周波数の音
内窓では②の音の低減は難しいので、床に敷き込む遮音マットを採用することに。
このマットやシートも、どの周波数に対して強い商品かも知っておく必要があります。
また、特に公道に面した立地の場合は家の表と裏とで、騒音の聞こえる環境が違いますよね。
その違いを理解した上で打合せを進めて参ります。
確かに高い周波数の音に対しては内窓で層を作ることによって軽減ができます。
そして、大切なのは既存のガラスの厚みを知ることで採用商品も考える必要があります。
例えば、既存が単層3mmガラスだった場合は、厚みを変えて5mmガラスの内窓を採用する。
厚みの違うガラスで層を作ることによって更に高い効果が得られるそうですよ。
▼購入予定地前のレベル 56.6㏈(この物件の前が片側1車線の公道)
▼購入予定地裏のレベル 43.8㏈(裏は細い路地で閑静な住宅地)
実際にこのテストは、購入物件のお部屋で効果音CDなどを使って音を鳴らして計測。
ここで音に対する基準値を作ります。
だいたい70~80㏈になるくらい音量をあげる。(ピアノは80㏈程度が平均値といわれています。)
屋外に出て聞いてみる。そして、数値がいくつなのか。
今回は屋外で46㏈~52㏈を計測。
20㏈前後が既存の複層ガラスでカットされていて、6m離れたお向かいのお宅の前ではもう自動車の音しか聞こえません。
体感上だけではなくて数値でも記録が残せると、過剰にリフォームする必要もなく安心できますよね。
また、結露のお悩みであれば、岩槻にある住まいの体感モールでは、ガラスサッシの種類による違いも比較できますので、その違いが分かれば嬉しい判断材料になります。
防音でお悩みの方、窓サッシをご検討の方は、住まいの体感モールまでご来場ください。
▼住まいの体感モール