2016.11.20SUN耐震診断・耐震補強リフォーム
耐震工事の基本【ホールダウン金物】
こんにちは。
無垢スタイル・リフォームのヒグチです。
最近また地震が多いので、少し耐震のことをご紹介します。
新築は、建てる時の基準が厳しくなっているので、
それなりの安心感はあると思いますが、
建てて20年・30年と経っているお家は色々心配だと思います。
国の基準まで引き上げるにも、補助金もありますがそれなりの金額がかかりますので大変です。
それでも自分や、自分の大切な人の命を守る為に何かしないと、と思うのは当然で、
最低限これはやっとこうと最近の工事で多いのが、耐震工事の基本中の基本、【ホールダウン金物】です。
これはお家の【柱】と【土台】と【基礎】を連結する金物です。
これを基本、お家の四隅に取り付けます。
地震で一階が潰れて倒壊しているお家をよく見ると思いますが、
【柱】が抜けてしまうとそうなります。
新築は、これと同じ構造の金物が内側に付いており、付けないと建てられない法律になっています。
ですが新耐震基準より前に建てたお家にはここまでの強い金物は
殆ど付いていませんので、外側から施工して補ってあげます。
【柱】の位置を特定し、【基礎】にも同様に穴を開け、強力な接着剤でボルトを固定していきます。
(強力すぎて失敗出来ません。。。)
一見、「こんなので守れるの?」と疑問に思う方もいると思いますが、
先日の熊本の大地震で、弊社の耐震診断士がこの金物を付けていたお宅を発見し
倒壊を免れていた事実を確認しました。
本来は、これを付けるのは当然で【壁】などを補強していくのが耐震工事ですが
これが有る無しだけでも気持ち的にも違うと思います。
守りたい人の為に、一度考えてみてはいかがでしょうか。