2019.09.20FRIリノベーションリフォーム
住む人の思いに応える温故知新のリノベーション
今年は四季が【濃いな】と感じている、社内建築家の末岡です。
春は桜の期間が長く、梅雨はほんとに晴間も見えない日々。
夏は相変わらず暑く、35度を超える日が続いたかと思えば八月下旬には夕立が。
その一つ一つが、日本の奥ゆかしさや風流を感じさせるものではなく、【激しい】という表現が一番しっくりくるので、季節が【濃い】と感じるのかもしれません。
日本の気候は温暖化の影響か、亜熱帯に近づいているとも言われています。
四季が3ヶ月毎にめぐる国は、唯一無二。
失われていくことのないよう、環境に配慮した暮らしを心掛けたいものです。
旅が好きなので、今年も実家に帰る前に三重に足を運びました。
同じ夏でも、感じ方が全然違います。
埼玉の夏も蒸し暑いですが、肌に焼け付くような暑さ。
静岡の伊東の海辺は海風が涼しく、三重も同じで、海辺の町は比較的カラっとしていたのに対し、内地の方は蒸し暑い。
大阪は湿度120%はあるんじゃないかというぐらい湿気が纏わりついてくる感じ。
面白いなぁと感じます。
昔の日本の建物は、【四季】の得に【夏】に快適に過ごせるように造られています。
寒さは衣類で調節しなさいって事だったみたいですね。
その為、隙間風だらけ、断熱材とか気密とかという性能は皆無です。
すごいのは自然の風を取り込んでる昔の家って本当に涼しいんです!
海辺の民家の記念住宅での出来事。
外気温は36度 真夏日にふと立ち寄ったこの場所には、クーラーなんてありません。
でも、北から南に抜ける風が本当に心地よい。
こういう建築に触れると、昔の職人さんや当時の建築技術って素晴らしいなと実感します。
これから、伝統工法で造られた建物のリノベーションをします。
古き良きを生かしながら、現在の技術を取り入れて快適な住まいを提供していきたいですね。