2017.03.14TUE耐震診断・耐震補強リフォーム
地震災害から身を守るための家具の耐震補強
こんにちは。
無垢スタイルのリフォームの菊地です。
今回はちょっと変わった耐震のお話しです。
耐震補強と聞くと壁を補強したり、筋かいなどの接合部の金物を補強したりと工事が大変そうなイメージございませんか?
実は地震の際にケガをした人の原因を調べると、約30%~50%の人が家具類の店頭・落下・移動によるものです。
家具類の転倒や落下、移動は直接当たってケガをするだけではなく、つまずいて転ぶ、割れた食器やガラスを踏む、避難通路をふさぐなどの危険ももたらします。
食器棚をL字金具で固定しました。
つっぱりのポールで固定する方法もあるのですが見た目があまり良くないのとL字金物の方が固定力が強いので選定しました。
食器棚に合わせて白色にしています。
冷蔵庫もベルト式のもので固定しています。
ここで重要なのは壁に下地が入っているかどうかです。
せっかくの器具も石膏ボードに固定しただけではあまり意味がありません。
最悪の場合壁ごと剥がれ落ちてしまいます。
今回は壁の下に補強下地を入れさせて頂いています。
リフォーム工事の際には家具がない状態で進行していきます。
大型改装リフォームの場合、お引渡しも引越し前です。
けれど、大事なのは実際にこれから生活していく空間ですよね。
工事後に金具を付けるだけですのでお引渡し後でも容易に取付けすることができます。
家具そのものが凶器になるのでは未然に防いでおくべきです。
壁に下地を入れておかなければいけないので、最初に計画できるかどうかが鍵になります。
家具の耐震補強も無垢スタイルのリフォームまで。